昨日の例会はいつもより1時間早く集合しました。理由は、来月13日に開催されるDivision E Speech Contest主催の打ち合わせです。千里トーストマスターズは、Division E(日本はABCDEFの6つのdivisionsに分かれている)を主催するために、2月の終わりにタスクフォースを立ち上げ、司会進行、渉外、ロジスティックス、会計、審査、受付、懇親会などのグループを作り、準備を進めています。
コンテスト主催準備に関する意思疎通の手段はメーリングリストです。今これを執筆している時点で114本のメールが発信されました。4月13日までにはおそらく300を超えるでしょう。ほとんどのメンバーがフルタイムの仕事を持っているため、どこかに集まり話し合って決めるということは難しいのです。ですから、メール上で、大小さまざまな問題を見つけ、意見を交わし、決断を下していきます。昨日早く集合して、一堂に会して話し合ったのは最初で最後です。また今日からコンテスト当日まで、再びメーリングリストだけで話し合いをして、重要事項を決定していきます。
人によっては、メールだけで重要事項を決めていくというやり方に違和感を感じるかもしれません。やっぱり面と向かい合ってでなければという意見もあるでしょう。現実的には、しかしながら、いちいち会う時間は確保できません。
私たちはこの状況を前向きにとらえています。なぜなら、当組織はコミュニケーション能力の向上を柱に掲げているからです。阿吽の呼吸が通じず、相手の表情が読み取れず、自分の言ったことが相手に理解されたかどうかが瞬時には確認できない状況では、それに適したコミュニケーション技術が求められます。それは、例会でやっているスピーチで求められるコミュニケーションとは性質が違います。たとえば、「誰が」「何を」するのか、「誰に」「何を」お願いするのか、という主語や目的語をはっきり書くことが重要です。また、1日に何通もメールが飛び交う中で、自分の責務と関連するので反応するべき内容と、とりあえず放置してもよい内容があるので、見極める必要があります。このように、コンテストを主催することは、普段の例会では経験できない種類のコミュニケーション・スキルを伸ばす貴重な機会です。
さて、例会の報告です。当クラブはおかげさまで5周年を迎えました。記念として、会長が5年間を振りかえるフィルムを作ってくださり、上映しました。そのあとに新入会員2人の正式手続きを行いました。つづいて、3人のフォーマル・スピーチ、うち2人が、初めてのスピーチでした。2人とも、十分な準備をしてきた様子が見てとれました。
休憩をはさみ、テーブル・トピック・スピーチを行いました。質問役の人が、質問をメンバーに投げかけ、指名された人は答えなければいけません。話す内容を準備できないので、みんな嫌だ嫌だと口では言っていますが、じつに嬉しそうな顔をして話をします。ベスト・テーブル・トピック・スピーカーは、実ににこにこと話したK氏でした。その後は、先のフォーマル・スピーチの論評を行い、ベスト論評スピーカーを獲得したのは、最近愛知県から引っ越してこられたK氏でした。
先ほど、コンテストの話をしましたが、当クラブにはコンテスト出場者として、戦いを控えている者が3名います。例会終了後は、そのうちの1人がリハーサルを披露して合評会を開きました。
そのあとは、飲み会です。例会場所の千里中央は飲食店が多いので、店の選択に迷います。ですから、飲み会担当N氏の責任は重大です。
例会には、見学として当クラブへの入会を考えている方や、他のクラブから遊びに来てくださる会員も参加します。先日は埼玉県さいたま市からはるばる大阪まで来てくださった会員がいらっしゃいました。見学にきてくれた方もいらっしゃいました。嬉しい限りです。
トーストマスターズでは、カリフォルニア州の本部が作成するマニュアルにしたがって例会を行うので、どのクラブでも同じようなことをやっています。しかし、組織はやはり人によって作られますので、同じことをやっていてもそれぞれに特徴が表れます。ですから、もし千里クラブを見学して、しっくりこなかった方でも、別のクラブを見学されれば、そこがしっくりくるかもしれません。他のクラブを見学してピンとこなかった方は、もしかしたら千里が合うかもしれません。京阪神地区には約15のクラブがありますから、一度で懲りず、他のクラブにも足を運んでいただければ幸いです。
文責 スティーヴ