Toastmasters clubは英語を学ぶために特化した場所ではありませんが、英語を使って活動している以上、非母語話者にとって英語力を磨く効果があるのも確か。実際に英語力向上がToastmastersに入った理由の一つである人は少なくありません。
では、Senri Toastmasters Clubのメンバーの英語力はどんな感じ? 気になりますよね。
今回は個人的な独断ですが、千里のメンバーの英語力について書いてみます。
とは書いたものの、色んなメンバーがいるので一言でまとめるのは不可能です。ネイティブスピーカーもいれば、フィリピン出身で落ち着いた口調で豊かな語彙力を使って話す人、英語教師や通訳者として英語のプロ的な立ち位置の人、一般企業で海外の方と英語を使って仕事をする機会のある人、仕事で使うわけではないけれど英語が好きな人、英語は苦手だけど頑張って習得しようとしている人など様々。
ミーティングは基本的にすべて英語で行われています。たまに英語が思いつかず日本語の単語を口にする人もいます。特に罰則があるわけではありませんが、できるだけ自分の使える英語力で伝えたいことを表現する練習をするようにするのが良いでしょうね。英語を使ったパブリックスピーキング能力、コミュニケーション能力、それらを含めてのリーダーシップを磨くのが目的ですからね。
ミーティングでは、Prepared Speechをする人は決まっていますが、それ以外に英語を使って話す機会はたくさんあります。Grammarianもそうですが、それ以外にAh-Counter(不必要で気を散らすような発話に注目して報告する係)、Timer(スピーチの時間を測って時間の経過を綠・黄色・赤のカードで知らせる係)、Evaluator(Prepared Speechに対するフィードバックをする係)、Toastmaster of the Day(当日の司会をするだけでなく事前の準備も含めてミーティングをリードする係)、General Evaluator(ミーティング全体に対してフィードバックをする係)など、色々な役目で話す機会があります。
これらの役割を果たすうえで工夫をすることで、自分にも負荷がかかり英語力を伸ばすのに活用できます。例えばTimerの場合、スピーチ時間を報告する際に毎回同じ表現を使うのではなく色々な表現を使い分けてみることができますし、時間に関して気付いたポイントを一言手短に付け足すなんてことをするとその場で考えたことを英語で表現する練習の場になります。Ah-CounterやGrammarianの報告も同様ですね。単にすべてを羅列するのではなく、似たような内容をまとめて話すとか、どう改善できるかを提案するとかプラスアルファの工夫をするだけで、英語でメッセージを伝える練習の場になります。
Prepared Speechをすることが英語力の維持向上に役立つのは自明でしょう。自分の伝えたい内容をどう表現するのが最も効果的なのかを考えることは、単に単語帳で英単語を覚えるよりもはるかに運用能力を高めてくれます。そしてTable Topics。その場で与えられたトピックについて2分程度で話す練習をする時間です。何を結論に据えて話すか、どういう構成にするのかを瞬時に判断して話し始めるわけで、事前にどういう表現を使うかと考える時間はありません。だからこそ、急に振られた話に対してそれなりに意味のある回答を出す訓練になるし、それをうまく表現する英語力向上のための練習になります。ま、すぐには上達しないんですけどね。
一言でまとめると、いろんな英語運用能力の人が互いに助け合いながらより上手に言葉を駆使して伝える力を養うために練習しているのがToastmasters clubということになります。そして、どんな役割を担当するにしても、工夫次第でかなり英語力を伸ばすための良い練習にもなるということ。ただし、英語そのものを学ぶプログラムがミーティングの中に組み込まれているわけではないので、ミーティングに参加するだけで英語が伸びるわけではありません。インプットや練習は自宅で日ごろから行い、ミーティングではそうして養った英語力を使って「伝える」実践を重ねることでより効果的に英語力を伸ばすことが可能になるという感じでしょうか。
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