例会は、外国の方2人を含めた4人のゲストを迎えて、14:00にスタートしました。
今回、prepared speech とそれに対するevaluation が優れていたと感じましたので、この2つをセットにして述べましょう。
4人のスピーカーのトピックは「広島」、「リーダーとしての考え」、「体を動かそう」、「メンター」とバラエティに富み、内容もPathways(Toastmastersの教育プログラム)のプロジェクトに沿って魅力的に展開されました。
1st Speech
スピーチの中で、広島の被爆者の父母たちの手記を集めた1冊の本からある母の手記を朗読する場面。その母は8月6日、広島の 軍需工場で被爆したわが子をネームタグで見つけました。周囲はまだ温かい死体と全身焼けただれて苦痛 の声を絞り上げる14-15才の若者でいっぱいの状況。母が駆け寄って子供に呼びかけると、皮膚のはがれた身体から、呼びかけに応え、「父は、祖母は、のがれることができたの」と問いかけ続けるーーー。この二人の悲痛な会話を、スピーカーは声を変えて再現し、とてもリアルで悲しい場面を作り上げたと感じさせました。
Evaluatorは、その最後の場面が聴衆の心を強く打った、そのvocal variety(声の使い方)のスキルの高さを、映画を見ているようだったとフィードバックし、ジェスチャーに工夫を加えるとさらにインパクトが増すとつけ加えました。
2nd Speech
2人目のスピーカーは起業家のGloria。「リーダーはどんな考えを持つべきか」について、YouTube で得た答えと自身の考えるリーダー観をそれぞれ図示しながらの説明は、興味深いものでした。
Evauatorは、ボードとペンを使った図示が分かりやすかったとコメントしたうえで、手でボードを持っているためにジェスチャーが使えないこと、書いている間はアイコンタクトができないこととを指摘して、これらに依存 せずにアイコンタクトをしながらジェスチャーで説明したほうが、よりアクティブで説得力のあるスピーチになるのではないかと提案しました。
3rd Speech
スピーカーは、長く健康的な人生を送るために最も適したスポーツは何かと問いかけ、その答えがテニスだと明かします。テニスが健康に良い理由を自分自身の体験としかるべき機関の研究成果を使って説明しました。スピーチは見事に構成されていて、明快でした。
さて、Evaluatorのコメントは?
今回スピーカーが取り組んだ"Persuasive Speaking"というプロジェクトの達成度において、完璧であると評しました。スピーチが完全に persuasiveだった理由を、スピーカーが経験と科学的リサーチ結果を元に理想的なスポーツはテニスだと推奨したからだというEvaluationもとてもpersuasiveでした。
4th Speech
スピーカーは、メンターはトーストマスターズの柱であるがそのベースは個々に合わせたサポートにあると述べ、この裏づけとして元メンバーから受けた素晴らしいアドバイスの体験を例に、お互いにアドバイスしあうことの大切さを強調し、更に一対一で助けてくれるメンターについて考えてみましょうと提案しました。
Evaluatorはメンターについてその定義と役割をわかりやすく説明し、さらに個々に合わせたサポートについてもジェスチャーを交えて説明してくれたので、充分理解できた気がしました。
このように4人のEvaluationのレベルが高くなったのは、5月~6月に論評ワークショップが2回行われた成果だと思われます。
Senri Toastmasters Clubではチームワークをモットーに互いに優れたスピーチができるようにフィードバックをしあっています。ぜひ、覗いてみてください。
(Tamiko)
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